三河屋さんのメモ帳

三河豊田が好きなことを探すブログ。

【雑記】最近のアニメCMについて思うこと

結論:新海誠かよ。

この文章について:アニメCMのまとめを見た際の感想を、ダイレクトに書いてるので、論理構造とかめちゃくちゃ。メモ書き。

最近めっきりTVを観ない人になってしまいました。

それでも細々と入ってくる情報の中で、ダンロップのアニメPVがあるのを知って、見てみたわけです。

MiniMiniがアニメCMやっててすごい時代になったと思ったら、日清しかり、大成建設しかり、ダンロップしかりと、アニメ系のプロモーションムービーが増えたな、と。

で。

どれもこれも、青春ものだと思いまして。

んでもって、どれもこれも新海誠ライクなアニメだなぁと思いまして。

どこがどう、新海誠っぽいのか、説明はできません。けれども、「君の名は。」の大成功が記憶に新しい現在、これらのアニメPVを見ると、どれも背景がすごくきれいで、「あはは、まるで新海誠だね」と思っちゃうわけです。

なんじゃそりゃ。

ほかにも驚いたことがいくつか。

ひとつは、物語が何もないこと。

PVってのは、30分も1時間もあるものではありません。プロモーションビデオなわけですから、短い時間でいかに消費者に情報を届けるかが勝負なわけです。

だからPVの性格上、ストーリーテリングというか、物語一つを、短い時間に収めるのは不可能なわけで。それでも、断片的な映像のつなぎ合わせでしかないこれらのPVの中に、確かに「物語」が見える気がするのです。

たぶんそれは、現代社会というか文明というか、大量に物語を消費した結果として、何となくの「パターン」があって、それを消費者は脳内で、無自覚に、無意識に、変換して、楽しんでいるのではと。

何を言ってるのか自分でもわからんけど、「動物化するポストモダン」にある「DB消費」というのが、キャラクターだけでなく、物語にも適用されるようになったのかと思うと、とても脅威を感じるわけです。

昨今のWEB小説しかし、きちんとした骨太な物語よりも、DBとして消費可能な物語が市場を席巻しているように思います。

そうすると、「緻密な世界観よりも、借り物の世界観」、「骨太なストーリーよりも、どこかで見た物語の要素の羅列」、「巧緻な作品よりも、拙速な作品」が嗜好される世の中になっていくのでは、と危惧せずにはいられないわけです。

まあ、読む側からするとWeb小説とか面白いんだけど、書く側からすると、毎日更新するとかね、すごく大変だと思う。少なくともぼくはできない。

注:これは論説というよりも、感想文、もっと言えばメモ書きなので、すごく突っ込みどころだらけだと思いますが、スルーしていただけると幸いです。

そしてもう一つ。

なんというか。セカイ系だよな、と。

むしろセカイ系の再来かと。

どこがどうセカイ系か、これもただの感想文なので説明しませんが、ただ、ダンロップのPVのキャラ原案が高橋しんとかね。どうにも見たことある絵柄だと思ったら、最終兵器彼女ですか。

最近ネット記事だかブログで、「君の名は。」が流行ってから、セカイ系ラノベを再評価する~だか再紹介する~だかを読みまして。

確かに、なんとなくの感情として、セカイ系っぽくあるなと。

もちろん、日清の隕石落ちてくるCM以外は、どこがセカイ系なのか判然としませんが。

もしかしたら、「世界の危機を前にして、世界よりも二人の恋にしかフォーカスしない、世界の危機を背景ノイズにしてしまう作品群」がセカイ系だとしたら(少なくとも、ぼくはそういう理解)、これらのアニメPVは、「物語を背景ノイズとして、物語よりも二人の恋にしかフォーカスしない」という構造が、セカイ系っぽく感じさせているのかもしれない。

ハイジとか魔女宅とか、「ハイジらしさ」や「魔女宅らしさ」(なんだよそれ)よりも、「ハイジとペーターの恋模様」「キキとトンボの恋模様」にフォーカスして、その「らしさ」を捨て去ってる部分が、セカイ系っぽく感じてる所以かもしれない。

何言ってんだろうね。

まあ、そんな感じで。